時間がもたらすもの
- 2015.06.13
- 建築
外を見ればシトシトと。大分も梅雨入りしましたね。
すっきりしない天気が続きますが、その合間を縫って、1年半前にお引き渡しをしたお施主様のもとを訪ねました。
1年半という時間は、短いようですが、着実に時間の足跡を感じることができる時間ですね。
それがお家の佇まいからも、伺い知れます。
グランドカバーのヒメイワダレソウが、白い外壁、石積みと馴染んで、良い感じに境界をぼかしてくれていました。
板塀に絡んだ、ツルハナナス。小さな苗がここまで成長し、綺麗な花を咲かせていました。
軒下の梁には、お家づくりの後輩が。。かわいい家族が暮らしを営んでいました。
そんな変化を視覚的に感じながら、お施主様のお話しも、ゆっくり聞くことができました。
遡ると、長い長い時間をかけて、夢を形にしてきたお家。
思い描いたシーンを実現している部分もあり、また思いがけない楽しみを感じられている部分もあるようでした。
お施主様が、暮らしてみての実感のひとつに、住まいはシンプルなほうがいい。という言葉がありました。
私たちも束の間の滞在でしたが、その意味をじんわりと感じることができた気がします。
お施主様の人柄と、シンプルで気持ちのいい家と、土地に吹く風が本当に心地よく混ざり合って、
とても心が落ち着く時間が過ごせました。
またひとつ、自分の中で、理想とする暮らしに触れられた気がします。
ありがとうございました。
ぜひまた、おじゃまさせて下さい。
大分の木造住宅
府内町家もご覧ください。
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