創業300年
- 2015.08.24
- 建築
福岡県大川市、
家具や、建具の町としてよく耳にします。
市内には、多くの河川が注ぎ、水や自然も豊かな町です。
それを背景に、寛永8年から醸造酢つくりを続けているのが
庄分酢さんです。
その本社は、250年を超える建物で、市の指定文化財となっています。
この度は、この指定文化財のなかで食事ができるとの情報を入手し、
さっそく行ってきました、庄分酢さん!
外観は漆喰の壁に、瓦が乗る。昔ながらの重厚な町屋ですね。
保全にも多くの労力を注いでいるのでしょう、すごく状態のよい外観です。
食事はこの2階でいただけました。
迫力ある小屋梁の下で、庄分酢さんのお酢料理をいただきました。
室内は、必要以上に手を入れることなく、建物本来の形や架構に沿った造り。
素朴でシンプルで。
だから、家具や、料理が室内空間に彩りを与えてくれます。
古くから残る建物。
どこの町でもよくある光景で、この大川市が特別な光景ではないと思います。
ただそれに価値を見出し、労力を掛け今も受け継ぐ。
受け継ぐだけではなく、利用する。利用してもらう。
そのように展開できる、持ち主だったり、買い主だったり、ときにはそれが行政だったり。
そしてそれをカタチにする我々技術者だったり。
更地に建てる新築建物より諸問題も多いでしょうが、
想いを持ち、手を挙げてくれた人への力にこれからも力になりたいと思います。
今あるモノを活かす
府内町家リノベーションもご覧ください。
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