美味しいランチ
- 2015.10.27
- 建築
秋晴れのなか、福岡へ。
「河庄」さん
中洲の路地にあるお寿司屋さんですが。
吉村順三さんが設計した、九州に数少ない建築です。
ましてや、このように店舗で中まで見ることができるのは貴重でして…
住宅だと中まで見せてくれとは言えないですしね。
とは言えど、河庄さんは中洲のお寿司屋さん。
ずっと訪れてみたかったこともあり、満を持してランチでおじゃましました!
お店の方も、気を使っていただいて。
食事中も、店中をキョロキョロ見渡したり、時にはノートにメモしたりする僕に見かねたのか。
写真撮影や、二階の座敷など案内してくださいました!
(いや、ほんとにすいません。無駄にならぬよう勉強させていただきます…)
50年以上経つ建物です。
まだまだ風格を増してる最中でしょうか。
近代の新建材をふんだんに使用した住宅や建物は、竣工時が最も綺麗なのではないでしょうか。
それからは時間とともに、古くなる(劣化する)と感じてます。
素材を選び抜いた建築は違います。
多くの人が歩いた御影石は光り、日光を浴び続けた松材は飴色で趣を増し、建物がよい歳のとり方をしてると思います。
そして各所の高さの設定が絶妙なんです。
一聞、2.1mの天井高と聞くと、低くない?と感じちゃいますが。
そうじゃないんですね。つまりは空間の設計。なんの為の高さか根拠をもつこと。
やたらめったら天井を上げるようでは、この落ち着いた空間は生まれません。
さすがの、高さと素材の魔術師吉村さん(僕は勝手にそう呼んでます)。
お腹にも、頭にも美味しい河庄さんでした。
あ、建物に夢中で、お寿司の写真撮ってませんでした…。
今あるモノを活かす
府内町家リノベーションもご覧ください。
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