まだ見ぬ物への憧憬
- 2016.06.03
- 建築
建築中のGさんの現場に行ってきました。
足場はまだとれていませんが、2階に上がる階段ができたというので、さっそく上がることに。
何はともあれ、自分の描いたイメージがどんなふうにカタチになっているか。
設計者として表情は硬く見分しようと思ったのですが、心の中は「ひゃっほー」と感嘆の声を挙げてました。
「海が見えますねー」
「佐藤さん、こっちは山が見えますよ」と奥さん。
気付けば、お施主さまときゃーきゃー言いながらまだ見ぬ家の中を歩き回っていました。
もちろんこの家も、最初は鉛筆によるスケッチから始まったわけです。
日の入り、眺望、ダイニングテーブル・・・・・・。
それがこうやって、少しづつ現実のものになってゆく。楽しくないわけないですね。
今さらだけど、難しい建築ってやりたくないなあと思います。
伝統的な建築もあるけど、そこから学びこそすれ今の時代に成立させるのはやはり難しい。
かといってアバンギャルドな現代建築はというとそういう「崩し」はやりたくない。いや、できないです。
建築のための建築というか、観念のみで人が不在なのは「やった」感がない。
文化としては必要なんだろうけどそこに血が通うようになるには、市井の人の力が絶対に必要なんでしょう。
ポピュラリティってとっても、ものすごく大切だと思うんです。
言い方をかえるなら造形の「わかりやすさ」。
居心地の良さが「わかりやすく」カタチになったとき、建築から家へ昇格(!)するのではないでしょうか。
大分の木造住宅
府内町家もご覧ください。
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