されども解体
- 2016.07.27
- 建築
先日、熊本県益城町へ出向きました。
多くの家は、未だ倒壊したまま残っており、震災の凄まじさを物語っています。
震災は持ち回り。
住宅を生業としている我々はこれに向き合い、現在も設計にも盛り込んでいます。
現地では何十年と建ちつづけていた古民家も1階の柱が座屈し、2階に押しつぶされている家を多く見ることができました。
1階の壁の量が足りないのですね。
もっと言うと、2階及び瓦屋根を持ちこたえるだけの耐力が1階にないということでしょう。
現在進行中の築100年近い古民家のリノベーション。
1階部は柱を加え、さらにそれらを面で繋ぐことで、1階の耐力を高めることにしました。
このほかにも、耐震ダンパーなど、昔からの耐震に対する考えにも目を見張りつつ、高度な工事を行っています。
温故知新とはよく言うものの、すべてを鵜呑みにはせず疑ってかかるのも、技術者のあるべき姿勢だと思います。
今あるモノを活かす
府内町家リノベーションもご覧ください。
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