基礎のひび割れ補修方法
- 2019.06.23
- 建築
住宅の耐震性について、
基礎は建物を支える重要な構造躯体になります。
基礎にひびを発見した場合の対処方法は・・・?
基礎のひび割れは「クラック」と呼ばれます。
基礎に現れるひび割れには 「ヘアークラック」と「構造クラック」の 2種類があります。
「ヘアークラック」とは基礎の表面に よく見られる小さなひび割れです。
国土交通省の定めにより巾0.3mm以下、深さ4mm以下のひびで、 基本的にはコンクリートの 収縮・膨張によって生じた表面上のひびのことです。
地震によっても生じることはありますが、 基本的には内部構造に影響を与えるものではないので、 補修する必要のないひびです。
「構造クラック」とは、水平方向のひびや 基礎の高さいっぱいまでひびが伸びているもののことです。
危険性が高いのは構造クラックになります。
深刻なひび割れを放置すると基礎の強度が低下してしまい 地盤沈下が発生したり 住宅の重量を基礎が支えきれなくなり 傾いてしまうことにもなりかねません。
では、代表的な基礎のひび割れ補修方法には どの様な工法があるのでしょうか。
・Uカットシール工法・・・コンクリートのひび割れにU字型の溝入れカッターを使用してカットした後、その部分にシーリング材・エポキシ樹脂を充填する補修方法
・ビックス工法・・・ひび割れ表面に設置したパイプにゴム製の注入器を設置し、ゴムの圧力で長時間を掛けてエポキシ樹脂を注入していく補修方法
・アラミド繊維シートの貼り付け・・・鋼材の7倍の引っ張り強度があるとされるシートを基礎の部分に張り付ける補修方法 などがあります。
お家の基礎にひび割れを発見した場合劣化症状を確認し、 必要があれば基礎のひび割れ補修を行いましょう。
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