基礎のアンカーボルトチェック
- 2018.06.20
- 建築
只今基礎工事中のH様邸
基礎のアンカーボルトチェックに行ってきました。
基礎に埋め込むアンカーボルトは基礎と建物を緊結する重要な役割を担っています。
基礎から出たアンカーボルトは建物の土台を基礎と緊結します。
このアンカーボルトは数が入っていれば良いというわけではありません。
その位置にも重要な意味があります。
耐力壁には地震時などに力が集中する為その力の反力で逆に引き抜き作用が働きます。
それを引っ張って基礎と建物を保持する為に、
アンカーボルトが耐力壁となる柱の脇に設置されます。
また、土台と土台の継ぎ手など弱い部分にも押さえとして必要になります。
アンカーボルトの間隔にも上限があります。
そのような諸々の条件を踏まえたうえで基礎図面にアンカーボルト位置を書き込みます。
土台と緊結するアンカーボルトともう一つ
建物の柱と直接緊結するホールダウンアンカーボルトもあります。
日本ハウジングでは全棟構造計算を行いますが、
この構造計算によってホールダウンアンカーボルトの位置も指定されます。
土台のアンカーボルトはM12(12㎜径)に対しホールダウン金物はM16(16㎜径)
基礎の中には360㎜埋め込みます。
土台を突き抜けて立ち上がったボルトの先に平金物を取付けその金物を柱へ緊結します。
このホールダウン金物の位置は特に柱の位置と関わるため注意が必要です。
その為、日本ハウジングの新築工事ではコンクリート打設後に埋め込んでいく
田植え方式ではなく事前に治具を使ったアンカーセットを心掛けています。
こうすることによりアンカーボルトセットの施工上の正確性の確保と
第三者によるチェックを入れて、より正確性を増すことができます。
基礎工事は鉄筋の配筋やコンクリートも大事ですが、
このアンカーボルトのチェックも重要なのです。
大分で新築を建てるなら
府内町家もご覧ください。
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