古民家リノベーションの見どころ(埋木)
- 2020.09.12
- 建築
今回はリノベーションの現場で見かけた面白いところ、職人さんの腕の見せ所のひとつである「埋木」について。
この画像の中央で上下に延びている木材は欅(ケヤキ)の大黒柱です。
永い年月の経過によって黒っぽくなっていましたが、一皮削ることで綺麗な木目が現れてきました。
間取りが変わるリノベーション工事では、このような柱に元々あったホゾ穴等を埋めることが多々有ります。
しかし、木材を埋めるのにも職人さんの技術がキラリと光るわけです。
同じような木肌の木材を探し出し、なおかつ木目も近い部分を切り取って隙間なく埋めた跡が目立たないように気を遣ってくれています。
これぞ木使い?ですね。
近づいてよーく見ると埋木であることがわかりますが、パッと見は気付かないのではないでしょうか。
昔の職人さんは見た目の悪い節や傷跡を埋木で処理するときに、ただの四角ではなく、わざと「木の葉」や「ひょうたん」を型取って埋める遊び心があったようです。これまた凄いですね!
こんな粋な技術も後世に残していけたらなと思う今日この頃です。
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