セミオーダーの家づくり
- 2020.10.30
- 建築
今日は僕が家づくりに携わらせてもらうようになってから、悶々と悩み続けている「標準化」について、やっと見えてきた自分なりの答え、思考のお話をしようと思います。
「標準化」一言聞いて皆さんの印象はどうですか?一年前の僕は正直、あまり好きな言葉ではありませんでした。(笑)なんだか、標準化って聞くと「省力化」や「画一化」、更には「退化」のような、モノづくりの観点から見ると少しネガティブな言葉を連想してしまって。
「人や敷地、それぞれに寄り添った、全てがオーダーメイドであるべきだ。何人たりとも同じ人はいない、本当にその人それぞれに寄り添っていたら同じものなんて出来ないはずだ………!!!」と。
お施主さんの暮らしをお手伝いする僕たちには、それはそれは大きな責任があります。標準化の有無に関わらず、それに変わりはありませんよね。おそらく一生で一番大きな買い物で、お施主さん、そのご家族は一生そこで暮らすことになるわけですから。
そして、その責任があるからこそ、「標準化」の必要性を感じるわけです。今までの経験から、何度も反省と改善を繰り返し、確かなものを提案する事が大切ではないだろうか。実はそんな「標準化」が仕事の質を上げ、また完成度を高め、そして「日本ハウジングらしさ」を造っているのではないか。
日本ハウジングで家を建てたい!そう感じていただいたお施主さん、そして社会に対して確かな仕事をするためには標準化がテーマになるのではないでしょうか?「標準化」こそ設計をより確かなものに高めていくものであるとさえ、今では感じます。
そんな想いが詰まったのが、セミオーダーの家づくりです。もちろん、お施主さんや敷地、条件によって仕様は様々ですので、標準仕様をベースにした思考、設計手法を基盤にして、一人一人に寄り添った家づくりが出来たらと。
言葉にするのは簡単ですが、個の兼ね合いが難しいもので。まだまだ勉強あるのみです。
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