カウンターの節穴補修
- 2022.08.29
- 建築
無垢の木材が持つ魅力は皆さまご存知だと思いますが、デメリットも幾つかあります。
その中の一つ。今回は節についてです。
無垢材にはつきものの節。
特に日本ではお馴染みの杉や桧、松の板には良く見かけるものだと思います。
木の成長過程で枝が出てきますが、その枝が幹に巻き込まれた部分が節になります。
また節は大きく分けて、「生節(いきぶし)」と「死節(しにぶし)」があります。
詳しいことはここでは取り上げませんが、死節は月日が経つと抜け落ちてしまう事が多々あります。
画像の黒い縁取りの孔はまさにカウンターの天板から死節が抜け落ちてしまったところ。
このままでは色々と不都合がありますので、補修を行ってみました。
円すい状の木材が見えますが、これは節に見せるために加工したもので、天板に空いた節穴を円すい状にくり抜き加工をして埋込みます。
埋め込んだ後は表面を削り取って仕上げます。
円錐のコマの断面は年輪が見えますので、もともとそこに生節があったかのように見えませんか?
なかなか綺麗に仕上がったのでここでご紹介させていただきました。
無垢材を使いたいけど何だか不安と思われている方に、是非知っていただけたらと思います。
categoryカテゴリー
archiveアーカイブ
recent posts最新記事
-
- 2024.11.11
- 建築
お客様の暮らしを考えて
-
- 2024.10.29
- インテリア
旅館みたい
-
- 2024.10.23
- エクステリア
もうすぐ紅葉の季節
-
- 2024.10.11
- 建築
七島藺の畳
-
- 2024.09.29
- インテリア
私たちが作っているもの