皆さんにとって心地良いと感じる空間や心地良いと感じるデザインとはどんなものでしょう。

やはり、それは人それぞれの感性によって千差万別な部分はあると思います。

私たち作り手は今までの経験や知見を基に自分達のルールと枠組みを作り

心地良さの定義付けをしています。

しかし、あくまでそれは自分たちのルールであり住まい手のルールではありません。

私たちのルールをそのまま千差万別の感性を持つ住まい手やそれぞれ条件の違う建築地に当てはめることは難しいことです。

しかし、作り手側の私たちの使命は千差万別の心地良さの中で経験してきたものを研鑽し作り上げてきた自分たちの心地良さをまず住まい手の方へお伝えし体感して頂きまずは共感していただくことだと思います。

そのうえで住まい手がどのような暮らしをしたいのかどのような感性を持っているのかというエッセンスを加えていき作り手と住まい手の共感によって新しい唯一無二の心地良さが生まれるのではないでしょうか。

その心地良さはまた作り手にも取り込まれ次の住まい手へ引き継がれます。

そうやって私たち作り手は住まい手との共感によって新しい心地良さと出会い自分たちの心地良さがアップグレードされていきます。

心地良さに正解はありませんがお互いに『共感する』ということが大事なような気がします。

自分の心地良さを持つのはとても大事でありますが作り手として住まい手の心地良さを汲み取り昇華することが出来るように精進したいなと思った今日このごろです。

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