台所と食卓から始まるお家づくり
- 2024.05.10
- 建築
こんにちは、設計室の吉田です。
今日は私たち府内町家が、良いお家を設計する為に考えている事の一つをお話ししようと思います。
そもそも「良いお家」ってどんなお家を言うのでしょうか。
暖かいお家や広くて明るいお家、家事が楽なお家…。
それぞれの住み手さんによって「良いお家」の条件は変わってきます。
私たちが考える「良いお家」とは「家族の時間を愉しめるお家」です。
また抽象的な表現ですよね…。
お子様が何歳になっても今日の出来事で会話が弾む家族。
自然とリビングやダイニングにみんなが集まる家族。
休日にお家時間を一緒に楽しめる家族。
こんな家族が幸せであることはいうまでもなく、家族でいる時間を幸せと感じること以上に幸せなことは存在しないのではないかと、私は感じています。
そしてお家には、設計には、こんな家族の関係性を実現させる責任とある種の力があるんじゃないかと思うわけです。
だからこそ台所と食卓の設計に力を注ぎます。
そこに人が住まう限り、ご家族が何人になっても何歳になっても「食べる」ことが無くなることはありません。
毎日三食。ご飯を作り、それを愉しむ場所が家族みんなにとっての憩いの場所であれば、家族で過ごす時間を幸せだと感じられるはずです。
外からの視線が気にならずにきれいなお庭がのぞめる場所。
太陽の光が燦燦と降り注ぐあたたかい場所。
そんな敷地の中で一番「良い場所」にこそ、台所と食卓を設けたいと思い、設計の際は、最初に台所と食卓に鉛筆を置くほどです。
住まい手の皆さんにとって一生に一度のお家づくり。
ぜひ、台所と食卓から広がる家族の時間を想像してみてはいかがでしょうか。
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