大分市の郊外にK様邸が建って半年がたちました。
周囲の環境ですが、住宅が密集して建っていないため、ふんだんに光や風が降り注ぐ好条件の土地です。とおく霊山の山々と新緑の景色が美しい時期にお邪魔しました。
まず、住み心地はどうですか?という質問に対してご主人より「いいですよ」とシンプルなお答えが。
どんなところがいいんだろうと考えていると、少しずつ答えが返ってきました。
―居場所がいくつもあるんです。リビングとか和室とか2階のホールとか。まだ全部は使えきれないでしょうね。
なるほど、現在ご夫婦お二人だけだから逆に持て余しているんでしょうか。
―いや、本当にちょうどいいんです、広すぎず狭すぎず。子供ができたら変わるんでしょうけど、それでも充分余裕があります。今は生まれてくる子供とどうやって使おうかって考えています。
おめでとうございます。自分たちのサイズにぴったり合った、という感じでしょうか。贅沢もしていない、我慢もしていない。そんな家なんですね。
K様のお家は、家に入ってからの印象がとにかく「明るい」ということ。周囲の建物が離れているということ、計画的に窓を配置したことが室内の気持ちよさを作り出しています。
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棚に置かれた掛け時計の秘密
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心癒される居間からの眺め
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木の風合いが心地よい居間
打合せやプランニングはどうでしたか?
―家を作ると決めて本とかでいろいろ勉強したんですよ。それで納得のいくまで打合せができたから良かったです。後から「ああすればよかった」とか「こうすればよかった」というのが、ない。設計に考えが活かされています。
それってすごい褒め言葉じゃないですか?それにしてもすごくきれいに片付いてますね。お伺いするから掃除をなさったんですか?
―いや、いつもです。物をあまり溜めないんで。収納は充分、いらない物はすぐ捨てます。
すごいですね。見ると掛け時計が壁ではなく棚に置かれたままになっています。
―壁に穴を開けたくないんで―というお答え。なんというか、お気持ちがありがたいです。
このあと薪ストーブの薪を近所の人がくれた話やこれからむかえる初めての夏など、家や生活についてたくさんお話をしていただきました。
居間の窓から見える新緑が美しい。外構・植栽の妙を楽しみながらK様邸をあとにしました。