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景観に溶け込むたたずまいと現代の暮らし方を両立。
豊後大野市 Y様邸リノベーション
大学で教員をされているご主人は東京のご出身。一方、奥様は沖縄のご出身。そんなご夫婦が築90年の古屋をリノベーションしてお暮らしになっているのは豊後大野市緒方町です。通勤はJR豊肥本線を利用されるとか。なぜ勤務先に近くて、利便性に優れた大分市内ではなく、緒方町だったのでしょうか。
「僕は大学で農業や農村の活性化について教えています。日頃から学生に『田舎っていいよ』『農業は大事だよ』という話をしているわけですが、そんな私自身が都市部に住んでいるのもどうかなと思っていて、以前から田舎暮らしをしてみたいと思っていました」
以前の家の雰囲気を残すために和瓦の外観に。景観になじむ住まいになりました。
山浦さんご一家は、当初大学の宿舎でお暮らしでした。しかし、建物の老朽化に伴って退去されることになり、緒方町の市営住宅に転居されました。2年間ほどの生活で田舎の生活に慣れた頃、マイホームをお考えになるようになりました。しかし、それまで1カ所にずっと住むという経験がなかったご主人は、マイホームの実現にもう一つ踏ん切れないままでした。そんな時、奥様が豊後大野市の空き家バンク事業で、現在の古屋付き土地を見つけられました。このことがきっかけとなって大正13年(1924年)に建てられた古屋付き土地を購入されることに。
【before】リノベーション前の外観。「景観にマッチしたこのシルエットを残したかった」とご主人。
【before】豊後大野市の「空き家バンク事業」で見つけたリノベーション前の古屋。
景観にマッチした外観を持つ古屋をご主人はとても気に入られ、リノベーションしようと考えられたそうです。奥様はリノベーションに対して「古いものが多少新しくなる程度という認識しかなく、おしゃれなイメージは持っていませんでした」とのこと。ところが、雑誌で見た日本ハウジングのモデルハウスを実際に見学に行かれて、リノベーションへの認識が一変されたそうです。
「新築の家を建てるという選択肢もありましたが、この景観にピカピカの新築の家は合わないだろうと思いました。ただ、住宅性能は高くしたいと思っていました」
ご主人のこの2つの矛盾するご希望を両立するためにも、リノベーションは最適な方法でした。
リノベーションを成功させるポイントは何だったのでしょうか。
「やはりパートナーとなる会社との信頼関係でしょう。私はたっぷりと打ち合わせに時間をかけましたし、疑問点もしつこいくらいに質問しました。日本ハウジングさんはしっかり対応してくださったので、安心してお任せすることができました。リノベーションはコスト面が魅力のように思えますが、それだけを理由に選択しないほうがいいと思います。元からあるものを生かそうとすると、そのためのコストが必要になる場合もありますから」。
思い描いていた理想のイメージを形に
©2016 WISE
廊下からリビングを見たところ。リビングには「あこがれだった」と言う薪ストーブが。
玄関を入ったところにある土間と和室。和室は客間として利用されています。
日当たりがいい広々とした濡れ縁。敷地の一角にある蔵も以前からあったものです。
木の温もりを大切にしたカラーリング。対面キッチンは奥様のこだわりでした。
階段下も有効利用。以前の家の持ち主が増築していましたが、それを元に戻しています。
ご主人の書斎として使っているロフト。ここはもともと居室だったようです。
築90年超の家の梁。天井をはいでみるまで、その存在を知らなかったとか。
©2016 WISE