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海の眺望をぜいたくに楽しむ 注文住宅ならではの工夫と遊び心が詰まった住まい
大分県別府市 G様邸新築
玄関を入って照明を抑えた通路を進むと、光のシャワーが降り注ぐ吹き抜けのキッチンへ。窓の向こうには別府湾の眺めが広がり、ダイニングテーブルを兼ねた特製のカウンターがおしゃれで、まるで海の見えるカフェに来たかのよう。続くリビングは、開放的なキッチン&ダイニングとは対照的に、光を抑えた落ち着ける空間。ゆったりしたソファと大型プロジェクターが備えられ、ご主人の趣味である映画や音楽が楽しめるスペースになっています。
ここは海の眺めが気に入って選んだ土地とはいえ、隣家が迫った細長い形状。眺めのいい場所にどの部屋を置くか、周囲の視線を遮りながら窓をどう配置するかが、設計的に大きなポイントでした。そこで提案されたのが、家の中で一番いい場所に、リビングではなくあえてキッチン&ダイニングを置くというプラン。「最初は迷ったけれど、住んでみたらキッチンの居心地がよくてテレビも見なくなり、夜はずっとここで食べたり飲んだりして過ごしています」と奥様。「今まで朝は食べない派だったけど、休日は朝食を取るようになりました」というご主人も、家の中でこの空間が一番のお気に入りだそう。共働きでなかなかお休みも合わないお二人にとって、日常の大切な憩いの場となっています。
海が見晴らせる東側は窓を大きく開き、隣家が近い南側は低い窓にして視線を遮ることで、ご夫妻の希望だった「カーテンをしなくていい暮らし」が実現しました。風が通るよう窓の配置が工夫され、調湿効果の高い湯布珪藻土の壁や、夏涼しく冬暖かい杉材の床の効果もあって、室内は常にさらっとして快適。夏もクーラーをあまり使わなくても気持ちよく過ごせたそうです。
リビング横の寝室は小さな高窓だけから光が入る静かな空間。「朝起きて暗い寝室を出ると、キッチンに朝日が降り注いでいる様子がすごくキレイなんです。光の入り具合を本当によく考えて設計してくださったんだなぁと、住んで初めてわかりました」と奥様が感激しながら話してくれました。
さらに土地のよさを最大限に生かそうと、ダイニング回りにL字型の広いデッキを巡らせ、海に向かって船首のように突き出た展望デッキを設置。「タイタニックデッキ」と名づけたこの絶景スポットには、Gさんご夫妻と建築士の遊び心が詰まっています。
「平屋に近い生活をしたい」と、主な生活空間は1階にまとめ、2階には来客用の予備室(将来は子ども部屋にも)を2間。そのひとつは1階以上に雄大な眺望が楽しめる部屋です。ここでご夫妻と海を見ながらお話を伺いましたが、杉材の床の温かな感触といい、真正面に開けた眺望といい、いつまでもただボーッと座っていたくなる空間でした。土地のよさを生かした、シンプルかつ贅沢な自然素材の家は、住む人にも訪れる人にも幸せな心地よさをもたらしてくれます。
海の方向に向けてL字型に造られたデッキ。船首のように突き出した「タイタニックデッキ」(写真奥)からの眺めが最高だ。
隣家(手前)からの視線を遮るため、窓の大きさや配置を工夫している。実を摘んで食べられる草木を植えた小さな庭も、奥様のお気に入り。
3方向からの採光がダイニングキッチンを明るく照らす。立地を考慮した注文住宅ならではの設計で、内と外が一体化したナチュラル空間を実現した。
階段横の壁に本棚を造り、お気に入りの本などを飾りながら収納している。
デッキから玄関方向を見る。さりげない植栽が趣を添えている。
雄大な海の眺めが楽しめる、2階の小さな客間。
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